2016年2月3日水曜日

Magic lanternのRAW動画の撮影設定について

Magic lanternでRaw動画を撮影するための基本的な設定について説明します



一眼レフ本体側の設定とCanonメニューでの設定

Magic lanternは非常に機能が豊富なため表示メニューも多くどこから手を付けてよいのか悩みます。
今回はRaw動画を撮影するために必要な基本的な設定を5D Mark3を使って説明します。他の機種のユーザーでも活かせる内容かと思いますのでぜひご覧下さい。

  • 必ずCF記録を選択しておく事。1920x1080@24fpsでの記録には1000x CFカードが必要
  • カメラをビデオモード(ビデオレバーを左側にスイッチ)に設定し、フォーカスを被写体にあわせシーンに合わせる。M、AV、TVモードなどに設定
  • Qボタンを押してCanonメニューからVideoの設定を1920@30fpsにします。ジョイスティックを使ってビデオモードを青色にします
  • ハーフシャッターで押してLiveViewに戻ります

Magic lantern側の設定

  • ゴミ箱ボタンを押してジョイスティックやスクロールホイールを使ってMLメニューのModulesタブ(タブ名は左上に表示)でmlv_rec.moを選択し、SETボタンを押してOFFからONに切り替えます。
  •  本体録音する場合はmlv_snd.moもONに切り替えます


  • カメラを再起動してmlv_rec.moを読み込みます





  • MLメニューのMovieタブでRAW video(MLV)を選び、SETボタンでOFFからONへ変更します





  • 引き続きQボタンを押してスクロールホイールでResolutionを選択しSETボタンで決定します。画面左下に現在の設定と必要な書込みスピードが表示されますので参考にしながら設定します。例えば1920x1080(16:9) Write speed needed: 103.6 MB/s at 29.970 fps.なら1920x1080(16:9)のフレームレートは29.97fpsで必要な書込みスピードは103.6MB/s必要と分かります。

  • 引き続きAspect Ratioを選びます。16:9を選ぶと1920なら1080が縦の解像度になります。画面左下に解像度が表示されるので参照しながら設定します。



  • 引き続きMovieタブでFPS overrideをOFFからONにして、Qボタンを押してDesired FPSでフレームレートを選びます。フレームレートはCanonメニューで設定したフレームレートが基本となりますが、FPS overrideでは、その設定を上書きします。スクロールホイールで選択し、SETで決定します。30fpsでは記録できない可能性がありますので23.976あたりを初めは選んでみると良いでしょう






  •  OverlayタブのGlobal Drawを選び、ONからOFFに変更します。これによりゼブラやヒストグラムなどの表示がOFFになりますが、その分書込みスピードが上がるため、試行錯誤して自分が求める録画条件で余裕がある場合はONにしましょう。例えば1920x1080@24fpsでは余裕があっても1920x1080@30fpsでは書込みスピードが足りない場合があります。

動画の撮影

  • ビデオレバーにあるSTART/STOPを使って動画撮影のスタート/ストップを行います。

動画の記録可能な時間

動画は1分あたり5.2GBなので128GBのカードでは約25分の録画(1920x1080@24fpsの場合)になります。ファイルの記録サイズはexFATに対応しているため4GBの制限はありません。
25分じゃとても足りないという方は次に記載の点に注意しながら大容量のCFカードの購入が必要になります。

CFカードを選ぶ際の注意点

CFカードを選ぶ際には細心の注意が必要です。CFカードの規格や記載の書込みスピードが速くても、実際には本体との相性や使っているチップの性能が足りないなどの理由で思っていたよりもスピードが出ない事が多々あります。また同じシリーズのモデルであっても大容量モデルではスピードが出ないなどのケースが多発しています。初心者の方は以下の カードリーダーCFカード から選んで下さい。





次回以降はMagic lanternで撮影したデータのポストプロセッシングについて説明していきます。

Magic lanternの撮影データのポストプロセス
http://vidiot5.blogspot.com/2016/02/magic-lantern_14.html



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