2016年2月1日月曜日

Canon EOS 5D Mark3でMagic lanternをインストールする手順(2016年版)

Canon EOS 5D Mark3でのMagic lanternのインストール方法は思ったよりも簡単!必要なものと手順を説明します

















 Magic lanternに必要なもの

  • Canon EOS 5D mark3
  • コンピュータ
  • インターネット(必要なファームウェアとアプリケーションをダウンロード)
  • CompactFlashカード Raw videoには1000Xを推奨
  • SDカード(SankDiskの速いもの。私はExtremeシリーズを購入しました)*1
  • USBカードリーダ, USB3.0 UDMA7準拠を推奨*2

*1 5D Mark3のMagic lanternにはSDカードとCFカードを2枚同時にパラレルで書込みできるモードが用意されており、CFカードのみと比べて最大20MB/sぐらい書込みスピードの向上が見込まれます。書込みスピードを上げるには SandiskのSDカード がおすすめです。

*2 USBカードリーダ使用について
例えば購入しやすいKomputerBay 64GB 1000X以上のいくつかのCFカードはデータが壊れることで知られており、USB2.0のカードリーダとは互換性がない事が知られています。USB3.0 UDMA7準拠のリーダを使用してください。(次のリンクにあるカードリーダとCFで動作確認済みです。国内最安)

 

 

書込みスピードの重要性について

 Magic lanternの動画品質を向上するには一にも二にもカードメディアの書込みスピードが重要になります。より高い解像度、より多いフレームレートを実現するには書込みスピードを上げる必要があり、次の方法があります

  • より速い1000X以上のCFカードを使う(一番重要)
  • より速いSDカードを使う
  • 古いファームウェアを使う(以下で説明)
  • 処理負担の大きい機能を使わない(次回以降に説明)

海外でKomputerbayのCFカードが好んで使われる理由は安いのももちろんですが、特定のモデルにおいて書込みスピードがあのSandiskのCFカードにも太刀打ちできるレベルだからです。
もちろんSandiskが品質、書込みスピードではトップレベルで サンディスク Extreme PRO はかなり人気のメディアです。コストパフォーマンス重視ならKomputerbay、品質とスピード重視ならSandiskになるでしょう。




ファームウェアのバージョンが古いほど性能がいい?


まずMagic lanternの設定を行うにあたって5D Mark3のファームウェアのバージョンは実は古いほうが動作速度が速かったり機能が豊富だったりします。というのはMagic lanternというのはCanonが使っていないハードウェアのリソースの余り部分を使って機能を実装しており、Canonがファームウェアを更新するたびに利用可能なリソースが減っているためです。
現在サポートしている1.1.3と1.2.3のバージョンでそれぞれに優れている点を述べます。

ファームウェア1.1.3が優れている点

  • 1.1.3のほうがRAW/MLVの書込みスピードが数MB/s速い。もともとピーキーな性能を求めるMagic lanternではこの差は大きい
  • 1.2.3以降は速いゼブラ表示が出来ないが1.1.3は可能
  • 1.2.3以降はフルスクリーンmagic zoom機能が使えないが1.1.3は可能
  • 1.2.3以降はブライトネス/コントラスト/彩度の調整が出来ないが1.1.3は可能
  • 1.2.3以降はDIGIC peaking機能に制限がある。ベーシックモードのみの動作
  • 1.2.3以降はフレーム間の違いによる動き検出ができないが1.1.3は可能
  • 1.2.3以降は画像の乱れ問題が発生するかもしれない
  • 1.1.3の開発後に1.2.3へ移植という流れのため、最新版はこちらが速い
  •  

逆に1.2.3によってCanonが5D mark3に改善が行われた点


  • クリーンHDMI out
  • デュアルモニターサポート
  • テレコンバーターでf/8でのAF
  • その他細かいバグの修正
以上のことから、もしファームウェアが1.2.3の場合は1.1.3にダウングレードしたほうがMagic lanternの性能を引き出せることが分かるかと思います。


ファームウェアのダウングレード方法


もしダウングレードしたい場合はこちらで古いバージョンのファームウェアをダウンロードし、ZIPファイルを解凍したら update-procedure-pdfという名前のフォルダにファームウェアの更新手順が書かれたPDFがありますのでその手順に従ってダウングレードしましょう。

http://pel.hu/down/eos5d3-v113-win.zip





 EOS 5D mark3へのMagic lanternへのインストール方法

Magic lanternのインストールによって機器の故障が発生したとしても当サイトでの保障は行えませんのでご注意下さい

  • バッテリーをフル充電して下さい。もしファームウェアを更新中に停止したら壊れる可能性があります
  • カメラでSDカードをフォーマットします
  • ファームウェアのバージョンを確認します。機能設定(黄)の最後にあるファームウェアVer.を確認下さい



















  • http://builds.magiclantern.fm/#/から該当のファームウェアバージョンのファイルをダウンロードします。上記で調べたファームウェアのバージョンにより5D3. 113または5D. 123を選択し、Downloadボタンをクリックします。

























  • ダウンロードしたZIPファイルを解凍して内容をカード(SDまたはCFでちらも可能)にコピーします。コピーしたらカメラのカードスロットに入れます。

































  • カメラのメニューから機能設定(黄)の最後にあるファームウェアVer.X.X.Xを選びSETボタンを押します

















  • OKを選びSETボタンを押します



















  • OKを選びSETボタンを押します



















  • SETボタンを押して完了します 。完了したら本体を再起動して下さい。再起動でも上手く動かない場合はバッテリーの抜き差しを行ってください。




















  • 本体を再起動するとMagic lanternが起動します























  • ゴミ箱ボタンを押すとMagic lanternのメニューが表示されます





















以上がインストールの手順です。次回以降にRawビデオの設定と撮影方法について書いていきます。

Magic lanternのRAW動画の撮影設定について
http://vidiot5.blogspot.jp/2016/02/magic-lanternraw.html

Magic lanternの撮影データのポストプロセス
http://vidiot5.blogspot.com/2016/02/magic-lantern_14.html








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