FilmpowerのROXORを購入して結局返品する事になったのでちょっとした感想と経緯を書く
ヒビが入ったケースで届く
うちに来たROXORを箱から開けてみるとまずはケースにヒビが入っていた。これは中のプラスチックのケースと外のダンボールの箱に緩衝材も何もない状態で送られてきたからである。海外の配送業者の荷物の扱いなんてひどいものだから、ここら辺はきちんと緩衝材を入れないと中の荷物がダメージを受けてしまう。
本体を取り出し電源を入れるが…
さて本体を取り出しROXORの電源を付けるがまっすぐレンズが前を向くことが一回もなかった。とりあえずコントローラーでまっすぐ前を向くように仕向ける。これは仕様なのだろうか?
普通のGimbalには無い動作なのでこの時点で気分は駄々下がり状態になった。
カメラの撮影モードを変更しようとするが…
カメラが1080の30Pがデフォルトの設定だったので1080の60Pに変更するためのボタンを探すが手元のボタンに全く割り当てが無い。ここでマニュアルを探すがそもそもマニュアルが入っていないことに気づいた。
仕方がないのでボタンを探しているとなんとカメラ側に設定ボタンがあるのでボタンを押そうとするが鶏の頭のごとく動き回り、ボタンが押せない。
無理やりボタンを押して1080の60Pに変更し、SDカードを入れていなかったので一度電源を落とす。もう一度電源を付けると1080 60Pの設定が消えてしまったので、何か簡単にボタンを押せる方法は無いかと色々触っているとモーターを完全脱力にさせるモードがある事に気づき、それで設定を変更できることが分かった。
SDカードを挿入しようとするが…
さてmicro SDカードを入れたところ、全くカードを認識しない。仕方が無いのでもう一度カードをさし直そうとするがカードが中に入ったまま出てこなくなった。
仕方が無いので針で引っ掛けて無理やりSDカードを出した受け側の端子を見て入れたので裏表の間違いは無いと思ったが今度は反対側で入るか試してみる。
今度はバネによる手ごたえがあったのでもしかしてこちら側で入れるのか?と思ったがSDカードがはまらないので使えない。
SDカードを何とか挿そうとするが、本体の中に入り込んでしまい、取り出せない。振るとカラカラと音がする。色々とプライベートのデータが入っているのでカメラ部分を分解し、SDカードを取り出す。中は空洞ばかりで、申し訳程度の基板がはめ込まれていた。
Jobsが部下がこれ以上小さくできないという試作機を取り上げ、コップに放り投げ出てきた空気の泡を指して、まだこれだけ小さくできると言ったエピソードを思い出す。
世の電子機器メーカーがいかに本体を小さくするかにしのぎを削っているというのに、ある意味贅沢なつくりである。
SDカードを認識しないという致命的な不具合があったのでここで一安心し、Paypalの返金手続きを行った。
カメラとGimbalをくっ付けただけなのか?
カメラ部はやはり既存のカメラを無理やり8bitのAlexmosのGimbalにくっつけたような作りで、操作体系が手元のボタンで完結しておらず製品のインターフェイスのつくりとしては最悪。Gimbal自体もあまり安定しているようには見えず、根本的に煮詰められていない。
カメラ自体の性能も低く解像感が全くない。もしFirefly 6sぐらいの解像感、撮影モードの豊富さなどあれば合格点をあげてもいいがこれではスマホのビデオのほうが何倍も綺麗に撮れる。
バッテリーを入れるコンパートメントのドアも一度開いたが、その後は二度と開けることが出来ず、最悪のビルドクオリティ。今だにどうやって充電したらよいのか分からず。
結論
結論として言えることは商品としての体を成していないので倍の値段を払ってOSMOを買うべきと思う。中国だからといって安かろう、悪かろうばかりではない事は最近購入したGimbalで明らかである。
こういった企業にはこれからもどんどんがんばって欲しいと思うが、ROXORのメーカーであるFilmpowerみたいな企業はもう少し品質に気を使った製品を作ってもらいたいものである。
結局Gimbalを購入し、スマートフォンを付けて撮影しています。
返品でもトラブルが…
さてマトモに動かなかったROXORを返品する事になりPaypalを通してクレームを上げるがここでもちょっとした問題が発生した。
Paypalも気をつけて使わないと消費者側に冷たい判断がされる可能性がある事を思い知った。
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